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2021年7月 院長ご挨拶
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2021年7月 院長ご挨拶

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 国内で新型コロナウイルス感染が確認されてから1年以上が経過しましたが、感染力の強い変異ウイルスの発生など、コロナ禍の終息は依然見通せない状況です。そんな中、集団免疫の獲得に繋がるワクチン接種の開始は朗報です。しかし何よりも普段の感染予防策、つまりマスク・手洗い・三密防止を一人ひとりが認識し、「コロナ慣れ」といった現象や、「コロナ疲れ」を起こすことなく行動することが大切です。さて、このような状況下で各医療機関の課題は、まずは新型コロナウイルス感染症への対応、そして従来からの地域包括ケア推進等への対応です。
 当院では、済生会の定めた新型コロナウイルスへの対応方針に則り、感染対策に万全を期して最善の医療を提供するとともに、自治体からの要請に応じて新型コロナ感染患者の受け入れと、ワクチン接種を積極的に行っています。現在、被接種者は医療従事者等から高齢者に拡大されていますが、引き続き接種期間中の済生会富山病院の接種枠は、週300~500枠を維持する予定です。富山市発行の接種券をお持ちの方は、「新型コロナウイルスワクチン接種特設サイト」でのインターネット予約あるいは、予約ダイヤル(TEL:076-411-9065)にてお申込みください。また、施設内クラスターの発生抑止の観点から、高齢者福祉施設等におけるワクチン巡回接種の実施も検討中です。
 さて、超少子高齢社会を迎え、高齢者の方が住み慣れた地域で安心して生活していくためには、健康を維持しながら年を重ね、できるだけ自立して生活できる期間を延ばすことが重要です。亡くなる主な原因疾患は、悪性新生物・心臓疾患・脳血管疾患です。また介護が必要となる主な原因疾患は、脳血管疾患・骨折・関節疾患です。これらに対して当院は、「予防 ・ 早期発見 ・ 治療 ・ 再発防止」 に重点をおいてきました。今後はこれまでの取り組みを推進するとともに、在宅での療養に関わっていらっしゃる皆さんと情報を共有しながら、お一人おひとりの生涯のヘルスケアを見据えて、地域包括ケア推進に寄与したいと考えます。
 地域に密着した活動を行い、住民の皆さんに親しまれ、気軽に利用していただける病院、そして地域から信頼される病院になるように努めます。

2021年7月
富山県済生会富山病院
院長 堀江 幸男


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