骨密度測定検査
骨密度検査とは
骨密度測定検査は骨粗鬆症を調べる検査の一つとして利用されています。加齢と共に骨がもろくなる場合があり、大腿骨頸部(太ももの付け根)や脊椎の骨折が起きやすくなると言われています。適度な運動やバランスのとれた食生活が大切ですが、定期的に検査を受け経過観察を行うことも必要です。測定結果は年齢や性別による平均値と比較することも可能で、主治医から適切な指導も受けられます。
Aloka DCS-600EXV
検査の特徴
当院の骨塩量測定は腕で行い、検査時間が短く被曝線量が低いのが特徴です。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
骨粗鬆症とは、長年の生活習慣などにより骨の量が減ってもろくなり、骨折を起こしやすくなっている状態、もしくは骨折を起こしてしまった状態のことを言います。
私たちの骨は18歳ごろをピークに、年をとるごとに少しずつ減っていきますから、骨量の減少それ自体は生理現象ともいえます。
そこで、骨量が2~3割も減り骨の構造が弱くなって、その結果として骨折を起こしやすくなった状態で初めて骨粗鬆症という病名がつきます。
骨量の減少は、おもに骨の中のカルシウムの減少でもたらされるものです。寝たきりの原因の第1位が脳卒中、第2位が老衰、第3位が骨粗鬆症による骨折であることから、高齢社会が抱える問題の1つとなっています。
骨は固いので、一度作られると変化しないようにみえますが、実際は絶えず活発な新陳代謝をしています。身体の細胞と同じで、丈夫でしなやかな骨を保つためには、古い骨を壊し、たえず新しい骨につくり変える必要があります。これを新陳代謝といいます。ところが、骨のもとになるカルシウムの摂取が不足したり、身体が老化して骨をつくるためのホルモンが不足してくると、骨をつくる量よりも骨を壊す量のほうが多くなります。
こうして骨からカルシウムが徐々に減り、骨がもろくなっていきます。